住宅ローン控除で、実際にいくら戻るか計算!ペアローン・単独ローンをそれぞれシミュレーション
2022年に行われた、住宅ローン控除制度の改正。
実際にどのくらい控除されるのか、ペアローンの場合と単独ローンの場合で、それぞれいくら戻ってくるのかを計算しました!金額の目安や計算方法など、参考にしてくださいね。
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ペアローンの場合|住宅ローン控除はいくら戻る?
国税庁の民間給与実態統計調査によると、令和2年の正規雇用の平均年収は約500万円でした。
まずは、共働きの夫婦でそれぞれの年収が500万円、世帯年収が1,000万円のケースで計算してみましょう。
年収500万円×2人、世帯年収1,000万円のペアローンの場合でシミュレーション
居住地/扶養家族(16歳以上の子どもの数) |
杉並区/なし |
購入物件とその性能 |
新築戸建、長期優良住宅(※1) |
年末借入残高(1人当たりの金額) |
2,500万円(※2) |
住民税/所得税(年額、1人当たりの金額) |
24.4万円/13.9万円 |
ペアローンの住宅ローン控除額の計算方法は3つ!一番少ない額が控除額に
1. 住宅性能(※1)による年間の最大控除額:5,000万円×0.7%=35万円
2. 住宅ローンの年末残高(※2)による最大控除額:2,500万円×0.7%=17.5万円
3. 支払い税額による控除額:13.9万円(所得税)+9.75万円(住民税)=23.65万円
- 所得税からの控除額=13.9万円(全額)
- 住民税からの控除額=24.4万円-13.9万円=10.5万円 ですが、住民税からの控除額の上限が9.75万円
※1:住宅の種類や性能による、住宅ローン控除の対象となる借入限度額は、住宅ローン控除の改正の記事を参照。
※2:住宅ローンの年末残高は、住宅ローンの返済が進むことで減っていきます。それに伴って、毎年上限額が変わります。
住宅性能、住宅ローンの年末残高、所得税や住民税からの控除額の3つの中で、一番少ない額がローン控除額になります。
このペアローンのケースの場合、上記の条件で計算をすると、「住宅ローンの年末残高による最大控除額」が適用され、1人当たり17.5万円が還付される計算に。
世帯で考えると控除額は2倍になるので、合計で35万円が還付されます。
単独ローンの場合|住宅ローン控除はいくら戻る?
弊社で一戸建てをご購入された30代のお客さまのデータでは、世帯主の平均年収は約750万円、借入額は約5,200万円でした。
次は、共働きのご夫婦で、世帯主の年収が750万円の単独ローンのケースで計算してみましょう。
世帯主の年収750万円の単独ローンの場合でシミュレーション
居住地/扶養家族(16歳以上の子どもの数) |
杉並区/なし |
購入物件とその性能 |
新築戸建、長期優良住宅 |
年末借入残高(1人当たりの金額) |
5,200万円 |
住民税/所得税(年額、1人当たりの金額) |
41.8万円/39.3万円 |
単独ローンも計算方法はペアローンと同じ!一番少ない額が控除額に
1. 住宅性能による年間の最大控除額:5,000万円×0.7%=35万円
2. 住宅ローンの年末残高による最大控除額:5,200万円×0.7%=36.4万円
3. 支払い税額による控除額:
- 所得税からの控除額=39.3万円のうち、1と2の小さい額が上限となるので35万円
- 住民税からの控除額=0円(所得税分で住宅性能または年末残高による最大控除額を超えるので、住民税からの還付はなし)
このケースは単独ローンなので、一番少ない控除額の35万円がローンの名義人にだけ還付されます。
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ライフプランも立てやすい!住宅ローン控除がいくら戻るかを計算してみよう
住宅ローン控除がいくら戻るかは、住宅ローン控除の最大控除額の上限を計算することでわかります。
ある程度まとまった金額になる還付金。いくら返ってくるかの目安を知ると、固定資産税の支払いや繰り上げ返済に回すなど、うまく活用することができますよ。
住宅ローンの控除額について、もっと詳しく知りたい場合は、不動産のプロが集まる弊社にぜひ遠慮なくお問い合わせください!
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