ネット銀行の住宅ローンって良い?悪い?メリットやデメリット、金利や手数料などの特徴を知ろう!
住宅ローンを検討するとき、銀行に行って相談するというイメージですが、その窓口や実店舗を持たずネットでほぼ簡潔してしまうのが「ネット銀行(ネットバンク)の住宅ローン」です。
この記事では、ネット銀行の住宅ローンのメリットデメリットや手続き方法、必要書類などをまとめました。さらに不動産屋が知る、ネット銀行で住宅ローンを組むときのコツやポイントもあるので、ぜひチェックしてくださいね!
ネット銀行の住宅ローンの特徴
ネット銀行は、メガバンクなどでよく見られる窓口のある物理的な支店を持たない銀行なので、原則全てのローン手続きをネット及び郵送などで行えます。
物理的な支店がない分、運営コストを抑えることができるので、住宅ローンの金利が低めという特徴も。
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ネット銀行の住宅ローンのメリット
低金利&諸経費を軽減できる
ネット銀行は店舗の維持コストがかからないため、その分を金利に反映でき、一般的に金利が低く設定されています。
また、手続き上の各種契約も電子契約などを利用するため、印紙など借入時にかかる諸経費を軽減できます。
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保険が充実している
メガバンクをはじめとする各種銀行は、住宅ローンの金利の中に団体信用生命保険(亡くなった場合などに残債が0円になる)が含まれていますが、ネット銀行によってはその一般団信に加え、全疾病保障やがん保証などが含まれることもあり、金利はメガバンクと一緒でも保険はネット銀行の方が充実している場合もあります。
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ネット銀行の住宅ローンの注意すべきデメリット
審査が厳しい⁈ 結果は〇か×しかない
ネット銀行の場合は基本、機械的に審査を行うため、銀行が設定する基準値に少しでも満たない場合は借入ができないケースがあります。
また、借入可能額を減額すれば借入可能などの代替案も提示されないため、ネット銀行の審査結果は「融資可能もしくは不可」の2パターンのみです。
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土地購入時に利用できない
原則、ネット銀行の住宅ローンは新築・中古戸建/新築・中古マンションに対してのもので、土地のみへの融資は行っていません。
銀行によっては、提携する金融機関から土地分の融資を手配してくれることもありますが、余分な費用が発生してしまう場合も。
ネット銀行への借り替えはお得?
ネット銀行の金利が安いからといって、「借り替えがお得になる!」とは限りません。借り替えを行う際には、登記費用や銀行の諸経費が別にかかってきます。
これらは借り替えをしなければ本来かからない費用なので、その費用分を支払いの金利差で埋める必要があり、支払い期間の長さによってはそのまま借りていた方が総支払額が安いケースもあります。
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ネット銀行の住宅ローンの審査に必要な書類をチェック!
住宅ローンの審査に必要な代表的な書類と詳細、審査の流れをまとめました。
ネット銀行の必要書類の提出は、基本的に申し込み画面へのアップロードですが、一部郵送が必要な書類もあります。
事前審査、本審査、銀行ごとでも必要書類は異なるので、必ず審査の前に何が必要になるのか確認をしておきましょう。
事前審査に必要な書類
書類名 | 詳細 | |
顔つき身分証 |
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健康保険証 | ||
収入証明 |
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物件資料 |
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本審査に必要な書類
書類名 | 詳細 | |
本人確認書類 |
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所得証明関係書類 |
※確定申告をしている場合は、確定申告書3期分納税証明書(その1・その2) |
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物件関係資料 |
※新しく開発された土地の場合は建物関係資料一式 |
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契約書関係 |
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保険関係 |
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その他事項 |
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ネット銀行で住宅ローンを組むときの流れ
- ネット銀行の住宅ローン申し込みページへ
- 審査申込ページで個人情報及び物件情報などを入力
- 事前審査に必要な書類をアップロードする
- 事前審査結果を待つ
- 登録したメールアドレスに事前審査結果が通知される
- 本審査に必要情報をWEB上で入力、必要書類をアップロード、または郵送
- 登録したメールアドレスに本審査結果が通知される
- WEB上の専用ページや郵送などで、金銭消費貸借契約を手結
- 融資実行、各種支払い完了
不動産のプロが伝授!ネット銀行で住宅ローンを組むときのコツ・ポイント
ポイント1|まずは検索してネット銀行の金利を比較
ネット銀行の情報は「金利が安い住宅ローン」「住宅ローン 金利」などで調べると、すぐに安い金利のネット銀行をみつけることができます。どのネット銀行の金利が安いのか、まずはその数字を比較しましょう。
ポイント2|金利に含まれる保険を確認する
メリットにもありましたが、ネット銀行の住宅ローンは保険内容がメガバンクと比較して大きく異なり、またネット銀行同士でも違った商品がたくさんあります。どこまでが金利に含まれている保険かどうか、金利にどのくらいの金利を加えることで保険の拡充ができるかなどの確認を忘れずに。
ポイント3|入出金の方法や手数料などをチェック
ネット銀行は窓口や店舗がないため、入出金などをどのように行うかのか、管理をどのようにするかも重要です。ネット銀行によって、コンビニであれば手数料無料や○回まで入出金無料など、その方法や内容も変わるので、一番手間や手数料がかからない商品を選ぶようにしましょう。
おすすめのネット銀行 3社の住宅ローンの特徴とおすすめの理由
ネット銀行名 | おすすめの理由 |
住信SBIネット銀行 | ネット銀行の中でもトップクラスの低金利!住宅ローンに付随する保険も充実していて、通常の団体信用生命保険に加え、全疾病保証が付帯。 |
auじぶん銀行 | 携帯キャリアであるauとひも付けることで、ネットバンクの中で一番安い金利になることも。また月々の支払いや各種支払いでもポイントが付くので、普段の買い物もお得に。 |
ソニー銀行 | ネットバンクの中でも柔軟性の高い銀行です。 転職後1~3カ月でも審査・借入が可能!また、多くの銀行は80歳までの年齢制限が多い中、ソニー銀行は85歳まで組むことができます。 |
ネット銀行だけでなく、メガバンクなどの住宅ローンも比較検討しよう
ここ数年の住宅ローンのトレンドはネット銀行になってきていますが、ネット銀行に対抗する形で、店舗を持つメガバンクや地方銀行も住宅ローンの金利やローンの諸経費などを安くしていて、ネット銀行と比較しても遜色ない安さで住宅ローンを借入することができます。
ネット銀行の特徴をしっかりと確認しながら数社を比較検討して、自分の条件に合ったより良い住宅ローンを探してくださいね!
「ネット銀行の住宅ローンの特徴」について解説した不動産のプロは、この人
- 殖産ベスト株式会社
- 田草川 聡(たくさがわ さとし)
- 不動産購入・売却において必要な知識はもちろん、吉祥寺・三鷹・荻窪・中野などの城西地域の情報にも詳しいです!自ら注文建築をした経験を活かして、エリアや土地、建物、暮らしなど、どのようなプランがお客様の生活にマッチするのか、どのような建築会社がおすすめかなど、さまざまな角度から提案をさせていただきます。
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宅地建物取引士 - 物件探しはこちらから
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