【閉店】こだわりの料理と家具を同時に?!兄弟で営む“体験型インテリアカフェ”荻窪「wood good brothers」
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杉並区
グルメ
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2017年8月に荻窪でオープンした「wood good brothers」。カフェでありながら店内のインテリアが購入できる、その名も“体験型インテリアカフェ”なのだとか。洗練された店内と熟考を重ねた料理は、2人の店主である兄弟の愛がこもっていました。
※2023年2月追記 こちらのお店は閉店されたようです。
インテリアショップとカフェが合体!兄弟の得意分野を合わせた「体験型インテリアカフェ」
荻窪駅の西口改札を左に進み、すずらん通りに入ってすぐ右側に「wood good brothers」はあります。
店名の通り、「wood good brothers」は兄弟で営んでいるお店。元インテリアショップに勤めていた兄と、元カフェ店員の弟が、一緒に切り盛りしています。
出店にあたり、落ち着いた住宅街で商店街のある地域を希望していたところ、荻窪がマッチしたのだそう。4年半かけて、この立地にたどり着きました。
中に入ると、一見普通のカフェですが、店内のインテリアはすべて購入が可能。よく見ると、家具のすべてに値札が付いています。
システムとしては「ショールームで食事をしている」というようなイメージですが、席に着くと普通にくつろげる空間。お店全体が落ち着いた雰囲気なので、じっくりと家具の感触を確かめることができます。
そもそも、このお店を開いたきっかけは、兄の木村雄太さん(写真右)の夢。「大学時代に一人暮らしをして、家具選びの楽しさに目覚めました。そこで“30歳までにインテリアショップを開こう”と決意。そのために5年半インテリアショップでノウハウを習得しました」
お店を開くにあたり、カフェで働いていた弟の木村雄麻(かずま)さん(写真左)に声をかけ、「体験型インテリアカフェ」という新しいコンセプトのお店を作ることにしたのだそう。
雄麻さんも起業のためにカフェで3年間、商品開発などの幅広い経験を積み、ついに昨年の8月に満を持して「wood good brothers」をオープンしたのです。
木のぬくもりを感じるスタイリッシュなインテリア
店内のインテリアは雄太さんが選定したもの。「安心感のある空間にしたかったので、木を使ったナチュラルな雰囲気のインテリアを選んでいます。荻窪は住宅街ということもあり、ラグジュアリーさよりも落ち着いた国産の家具を中心に置いています」
以前勤めていたインテリアショップで取引をしていた会社さんとのルートを活かして、幅広い家具選びが可能なのだとか。
カウンターに置かれている滑らかなフォルムの「特注ジーン バーチェア(ウォールナットミックス)」(44280円)。背もたれの曲線と広い座面が、座っていて安定感を得られます。
「無垢材の曲線がとても優美で、スタイリッシュな細い脚が特徴です。木材を使ったカウンターチェアはあまり作られていないのと、木のぬくもりを感じられるポイントがお店のコンセプトと合っていたので置いています」
なるほど、他ではあまり見られないこだわりのあるインテリアを発見できるのも「体験型インテリアカフェ」の醍醐味。こんなスタイリッシュなイスが家にあったら……なんて想像するだけでも楽しいですよね。
寄木細工のような木目が印象的な「クックカフェテーブル」(97200円)。「ストンプ スタッキングチェア(オーク)」(38880円)。職人さんが手作業で組んだ木のパターン柄はとてもオシャレです。
「やはりパッと目を引くテーブルの天板のデザインが、とてもめずらしい造りだと思います。こちらは幅90センチ×奥行き70センチですが、サイズのバリエーションがあるのでお部屋に合ったサイズを選びやすいんです」
さらに、チェアは小さめでシンプルな造りですが、デザインのバランス感が「クックカフェテーブル」との相性がよいためチョイス。脚元にはアジャスターが付いているので脚元にはアジャスターがついているので、床のがたつき調整と引きずり跡を防止できるのだそう。
「wood good brothers」には家具だけでなく、こんなインテリア雑貨も。「ティーリーフ ハンギングブッシュ」(1814円)は、フェイクのグリーン。
「細い葉の形と明るい緑が軽やか。グリーンはナチュラルなイメージのお店作りに欠かすことのできないアイテムです。より自然な雰囲気を作るなら、複数の種類のグリーンで展示するのがポイントですね」
確かに、お店にあるグリーンはとても自然に装飾されています。フェイクなので水やりをせずとも、いつまでも部屋を爽やかな雰囲気にさせてくれるのが嬉しいですね。
試行錯誤を繰り返した看板メニュー「ラザニア」と春の新メニュー「ガパオライス」
数あるラインナップの中で、「wood good brothers」の看板メニューは「ラザニア」(972円)。
自家製ミートソースは、豚肉とトマトのうまみがたっぷり。でも味が濃すぎないので、全体的にやさしい味わいです。層になっているパスタはモチモチで、とろりとしたミートソースと合わさると、より食感が楽しめます。
「ラザニアは長い時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら作った、渾身の一品。この近くでラザニアをメインとしているお店がなかったのと、うちにパスタメニューがないので、パスタメニューを兼ねてラザニアを看板メニューとして選びました」と弟の雄麻さん。メニューのほとんどは雄麻さんが開発しているのだとか。
「ラザニア」は今年の1月から登場しているとのことですが、人気は上々とのこと。すでにしっかり看板メニューに君臨しているようです。
続いて、春から登場した「ガパオライス」(993円)。
出てきた瞬間から、スパイスの香りがふわっと漂うオリエンタル仕様。とはいえ、食べてみると辛さはほとんどなく、爽やかなスパイスの風味を感じさせます。半熟卵を崩すとよりマイルドになり、鶏肉の甘みと卵のコクが絶妙なバランスに。赤と黄色のパプリカの色とバジルのグリーンも美しくて食欲を駆り立てられます。食欲が落ち気味になる春夏にぴったりのメニューですね。
「メニュー開発の際は、季節感を大切にしています。冬の寒い時期はドリア、春の爽やかな季節はスパイス系で“ガパオライス”……など、その季節ごとに食べたくなるようなメニューを作るようにしています」(雄麻さん)。
ドリンクも季節ごとに新しく取り入れていて、春は緑が美しい「宇治抹茶ラテ」(594円)が登場。来るたびに季節感が味わえるメニューに出合えるのは嬉しいですよね。
ラザニアもガパオライスも、ランチとディナーともに食べられますが、4月からディナーにもお得なセットメニューが登場。サラダとメイン、プチデザートとドリンクという満足感たっぷりなセットなので、お腹がすいた夜にぜひいかがでしょうか。
月に1~2回ハーバリウムのワークショップも開催
インテリアとカフェという顔以外にも、毎月(日曜日)1~2回「ハーバリウム作り」のワークショップを開催しているそう。
ハーバリウムとは、ドライフラワーやプリザーブドフラワーをオイルの入った瓶に浮かべて飾る、今人気のインテリア。ワークショップでは、2本作れてしかもお茶とスイーツ付きで3500円とかなりお手頃ですよね!
すぐに満員になってしまうということなので、ご興味のある方はお早めにお申し込みすることをオススメします。
また、「ハーバリウム」(2000円~)はお店で販売も。さらに、コースター(2枚216円)やお店のドリンクで使用している「自家製レモネードシロップ」(大1296円・小648円)なども販売しています。
まとめ
主に地元の方が多く訪れるとのことですが、土曜日曜は混雑することも。ゆっくりしたい方は平日がオススメです。上記以外にもパニーニやサラダなど野菜中心のメニュー、カレーなどのがっつりご飯、そしてスイーツと幅広く料理がそろっているので、一緒に行く人とお腹のすき具合が違うときも、気兼ねなく入れそう。インテリアの使用感と料理をじっくり噛みしめながら、新しい時間の過ごし方を楽しんでみてください。
荻窪 wood good brothers
- 電話
- 03-6279-9748
- 営業時間
- 月曜日~土曜日11:30〜21:00 日曜日・祝日11:30~18:00
- 定休日
- 隔週日曜・月曜(詳しくはホームページをご確認ください)
- URL
- http://woodgoodbrothers.favy.jp/
- 住所
- 東京都杉並区荻窪5-16-20 SNビル1F Google Mapで見る