「ツバメ・マルクト」は、「東急百貨店 吉祥寺店」の裏エリア

「東急百貨店 吉祥寺店」の裏手には飲食店やブランドショップ、雑貨店などが軒を連ねる人気のショッピングエリア。学生やファミリーも多く、幅広い世代が行き交っていてにぎわいがあります。

「ツバメ・マルクト」へは、「東急百貨店 吉祥寺店」のスターバックスが面している西二条通りを五日市街道方面に歩きます。
同じ通りには、「挽肉と米」や「吉祥寺 もがめ食堂 東急裏店」などの飲食店があり、ピーク時には行列ができていることも。

おしゃれな雑貨や古着のお店が並ぶ、ピンクの壁が印象的な建物の一番奥にあるのが、「ツバメ・マルクト」です。

店名の通り、ツバメの看板がお出迎えしてくれます。
「ツバメ・マルクト」のMarktはドイツ語で「市場」という意味です。

 「ツバメ・マルクト」は、アンティークとブロカントショップ

「ツバメ・マルクト」はヨーロッパで仕入れたアンティークやブロカントのお店。店長の竹川美絵さんと夫の理之さんが、2013年から営んでいます。

いつかお店を持つことが夢だったという竹川理之さん。
ヨーロッパ旅行と歴史が好きだったことから、サラリーマンから転身して、ご夫婦二人の目利きでアンティークのテーブルウェアや古道具を買い付け、お店をオープンしました。

アンティークという言葉はフランス語で「骨董品」という意味で、古い工芸品や美術品のこと。ブロカントは「古い道具類」を指す言葉です。

ヨーロッパではものを大切に長く使い続ける文化が根付いていて、週末には各地でアンティーク品だけでなく、ブロカント品も数多く並ぶ蚤の市が開催されているそうです。

 気に入ったチャーミングなものをセレクト

「お店に並ぶのは、本当に気に入って買い付けしたものばかりです。二人の好みが違うので、違う視点があっておもしろいです。シナジー効果でいい買い付けができています」
と、理之さん。

商品が購入されるときには旅立つアイテムにさみしさを感じたり、買付した商品が到着するのを心躍らせながら待っていたり、歴史ある品々との一期一会を楽しんでいるそうです。

かつての持ち主が愛着を持って大切にしていたように、「ツバメ・マルクト」の商品は竹川さんご夫婦にたっぷりと愛でられ、次の持ち主を待っています。

「アンファンリシャール」のサーカスシリーズ｜1880年ごろのおままごと用の陶器

「アンファンリシャール」は、フランスの古窯サルグミンヌで1900年代前後に作られた陶器のシリーズ。
その中でも珍しいサーカスシリーズは、かわいい絵柄が特徴で、ピエロや動物が描かれています。手のひらに乗るほど小さな陶器で、おままごと用に作られています。

「プジョー」のコーヒーグラインダー｜プジョー好きにはたまらないレアアイテム

「プジョー」のコーヒーグラインダーの中でも、なかなかお目にかかれない逸品。受け皿が、樹脂の耐熱性のあるベークライト製になっています。
1950年代に製造されたもので保存状態が良く、今でも使うことができるそうです。

古いポストカード｜時代を超えて風景の変化や誰かの想いが垣間見れる

程よく変色した消印の付いたポストカード。どこの誰が誰に送ったかもわからないものですが、その時代に思いをはせて、見ているだけで楽しいですね。

ポストカードの美しい建物や風景の写真に、消印の年代を重ねて見ると、歴史的な背景や時代の変化も感じられます。

ベルギーのヴィンテージ自転車登録票｜自転車好き必見のおしゃプレート

税金を徴収するために、1900年代初期から1998年まで使用されていたベルギーのヴィンテージ自転車プレート。
当時は州ごとに発行されていて、州や年代によって色やデザインが違います。

 歴史を知るともっと楽しい！アンティークの世界

古いものを見るときは、歴史や国の背景も知っているとさらに楽しくなります。もしくは、すてきなアンティークに出会うと、もっと歴史が知りたくなるかもしれませんね。

陶器の刻印ひとつとっても奥深く、窯元や会社の状況、国の情勢まで読み解くことができるそう。
絵柄は日本や中国の影響を受けたものも多く、美術品だけでなく工芸品にもジャポニズムの要素が盛り込まれています。

理之さんは歴史好きで、前職で建築やインテリアに携わっていたので、こういった話をとても詳しくお話してくれました。

 オリジナル商品「maison du suzume（メゾンドスズメ）」

オリジナルブランド「メゾンドスズメ」では、ガラスや陶器に美絵さんがデザインした手描きイラストを施した一点ものの作品を販売しています。

美絵さんがデザインした「ツバメ・マルクト」のオリジナルトートバッグは、イベントなどでも大好評！

鮮やかなカラーは全て手染めによるもので、一つひとつ丁寧に二人の手作業で作り上げられています。A4サイズもぴったりおさまりマチもあるので、使い勝手が良さそうです。

 オリジナルサイクリングトートバッグ「Voilà」

肩かけもできる「ツバメ・マルクト」オリジナルのサイクリングトートバッグには、アクセントにベルギーの自転車プレートが付いています。

きれいなオレンジ色にひかれて、オリジナルサイクリングトートバッグ「Voilà」を購入しました。
ヴォワラと発音する「Voilà」は「はいどうぞ」という意味があり、フランスの市場で良く耳にしていたことから、デザインにとりいれたそうです。

性別や年齢を選ばないデザインで、シンプルなファッションのポイントにもなります。
布のかたさが柔らか過ぎず、いい具合に体にフィットするので、その名の通りサイクリングにぴったりです！

 「ツバメ・マルクト」で時間旅行を楽しんで♪

初心者にはちょっと敷居が高いアンティークの世界。「ツバメ・マルクト」の世界観は、古いものも日常の一部として上手に取り入れられそうな、センスと工夫が感じられました。
さまざまな視点で独自の楽しみ方ができるので、気負いせず、心ときめく出会いを探しに行ってみてください♪

ツバメ・マルクト（Tsubame Märkt）

営業時間

11:30〜19:00

定休日

水曜日

HPなど

https://tsubamemarkt.com/

電話

0422-27-2709

住所

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-26　Google Mapで見る

※お店の様子、メニューや価格などは取材当時のものです。最新情報はホームページやSNSでご確認ください。