吉祥寺「四歩(しっぽ)」は実家のような安らぎ♪栄養たっぷりご飯と懐かしい日用雑貨に出会える!
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吉祥寺
グルメ
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3月24日に三鷹から移転し、吉祥寺で再オープンした、雑貨&カフェ「四歩(しっぽ)」。どこか懐かしいレトロモダンな雰囲気は、ご飯も雑貨もまるで実家に帰ってきたような安らぎの空間でした。
店内の物のほとんどが商品⁈ 2018年3月に移転した日用雑貨とカフェ「四歩」
吉祥寺北口を出て徒歩10分。
吉祥寺通りを北へと進んでぶつかる五日市街道を左へ曲がり、右側にある保育園の角を右に曲がるとすぐ「四歩」の看板が見えてきます。一見ガレージのようですが、この奥にレトロ雑貨とカフェの空間が広がっています。
スロープになっているので、ベビーカーや車いすでも入りやすい仕様に。左側の階段には手すりもついています。
入り口に貼られている木材は、リンゴ箱の板。リンゴ農家から使い終わった木箱を仕入れてばらし、壁にレイアウトしたのだとか。よく見るとマジックで書かれた数字などがあり、無骨ながらもなんだかオシャレ。
中に入ると、手前がカフェスペースで奥が雑貨販売のエリアです。
驚きなのは、カフェスペースのテーブルやイスも含めて、見えるものはほぼ売り物。棚から照明、時計まですべて販売している商品なのです!
「四歩」のオーナーさんにインタビュー
「もともとインテリアが好きで、三鷹にあるインテリアショップで働いていました」と話すオーナーの宮崎匠さん。
古物の取り扱いの免許を取ってから買い取りの依頼が増え、いろいろな古道具や家具を見るようになったそう。それがキッカケで古物の魅力に気づき、当時勤めていたお店の一角で実験的に古道具を販売。「四歩」が誕生しました。
そして2018年3月24日に、吉祥寺へ移転してインテリアショップから独立。2倍くらい商品を置けるようになったことから、より幅広くアイテムを揃えられるようになったのだとか。
店名「四歩」の由来
ちなみに、店名の「四歩」は、インテリアショップの直営4店舗目だったことから、「四歩目」という意味を込めて名付けられたのだそう。読み方を「しっぽ」としたのが、小粋ですよね。
「販売する物もカフェで提供するメニューも、どこか懐かしくて落ち着く雰囲気を大切にしています」と宮崎さん。たしかにレトロな物に囲まれた空間は、なんだかとても癒されます。
使いやすさと見た目を基準に選んだ幅広い雑貨と古物たち
雑貨は食器や化粧品、衣類、アクセサリーなど日用品や生活雑貨を中心に置いているそう。商品を陳列しているテーブルや棚は買い取った古物で、こちらにも値段が貼ってあるのが驚き。
「古物は昔ながらのいいもの、懐かしいものを揃えています。選ぶ基準は、アンティークというよりも、かわいくて使い勝手のいいもの。骨董品のような芸術性よりも、日常として使いやすいものを置いています」
物にもよりますが、アンティークの家具はだいたい3~4万円くらいで、小さな棚だと1万円未満のものもあります。中には学校の下駄箱を利用した棚などもあり、ユニークな一点物に出会えます。
デザイン性の高い靴下も豊富
一番人気はずらりと並んだ靴下(1,000~1,500円)。
「“French Bull(フレンチブル)”という大阪のメーカーの靴下で、年中通して販売しています。春夏用は麻を使っていて、薄手でさらりとしているのにキュッとしっかりした履き心地が好評です」(宮崎さん)
女性用と男性用、幅広くそろっていて、ちょっとしたプレゼントにも良さそうです。
リーズナブルな木製のカトラリー
カトラリーも種類が豊富。木でできたシンプルなデザインですが、素材を活かしたセンスの光るものが目を引きます。
「リーズナブルなこともあり、お箸(540円)も人気です。それぞれ木の種類が違うのですが、質感の微妙な違いが楽しめます」と宮崎さん。
素材違いで購入し、料理に合わせて箸の色や素材を替えてみたら、味だけでなく見た目も楽しむことができそうですよね。
お店の外の食器は、骨董品屋のようで価格も魅力的!
そして商品は店内だけでなく、外にも!
入り口の扉の右側には、棚いっぱいの食器や古めかしい食器棚、鏡台などがずらりと置いてあります。
「たたんだ旅館などから仕入れた食器や、買い取った家具をここにも並べています。骨董品としてではなく、1つの魅力的な日用雑貨やインテリアとして売買しているので、あまりその物の背景にある価値は値段に反映されていません。中古品は新品より安いのが当たり前。
ときどき年配の方から“価格が0ひとつ違う”と驚かれることもあります」
と宮崎さんが言うだけあり、ここの食器はほとんどが100~200円ほど。すべて一点物なので、定期的に外の商品を見に来る人もいるのだとか。
もしかしたら、とんでもない掘り出し物と出合えるかもしれません!
「四歩」のほっとする家庭的なメニュー
カフェスペースは広々としていますが、レトロなインテリアがまるで実家の居間にいるような落ち着いた空間。
メニューは和食テイストで、食事はランチとディナータイム、その間の時間はカフェタイムです。
「料理はほとんど店内で手作り。定食は管理栄養士のスタッフが献立を作っているので栄養のバランスも考えられています。懐かしさや、ホッとできるような料理をお届けしたくて、家庭的なメニューをそろえるようにしています」(宮崎さん)
利用者の9割が注文!栄養士監修の「日替わりごはんセット」
お客さんの9割が注文するという、「日替わりごはんセット」(1080円)。メインのおかずが2種類から選べて、ご飯も白米・玄米・十五穀米からチョイスできます(写真は十五穀米)。
「お米はすべて地元のお米屋さんと相談しながら、定食に合う銘柄を選んでいます。ご飯の量はお腹いっぱいに食べていただけるようたっぷりめ。毎日替わるおかずや小鉢の素材は旬のものや使うように意識しています」と宮崎さん。たしかに、もちもちの十五穀米は茶碗いっぱいですが、おかずの味を引き立てる、甘みのあるご飯はどんどん進んでしまいます!
この日のおかずは「ぶりと大根の照り焼き」。辛めに味付けされていて、ご飯と相性抜群。しっかり味の染みた大根も、ジューシーです。
また「ごはんセット」でひそかに人気なのが、みそ汁。にんじん、きのこ、油揚げ、もやし、キャベツ、大根と具だくさんで、白くて甘みのある味噌がやさしい味に仕上げています。みそ汁も具が毎日替わるとのことで、来るたびにさまざまな味を楽しめます。
夜のおつまみメニュー「豆乳チーズとトマトのカプレーゼ」
こちらはディナーで食べられるアラカルトの1つ「豆乳チーズとトマトのカプレーゼ」(580円)。ディナーはアルコールも提供しているので、ワインと一緒に楽しみたい一品です。
甘みのあるトマトと、ほろほろほぐれるまろやかな豆乳のチーズは相性ぴったり。通常のチーズよりもあっさりしているので、夜でもヘルシーにいただけます。
「四歩」のデザート「抹茶のガトー」
デザートは「抹茶のガトー」(540円)を選びました。ホワイトチョコレートを練りこんだ、しっとり生地は重めで濃厚。口いっぱいにお茶の香りが広がり、食後でも爽やかにいただけます。
ケーキ自体は甘さ控えめなので、添えてあるクリームをつけてまろやかに、またあんこと一緒に食べて和菓子のような味を楽しんだり、黒蜜をつけて甘さと香りをプラスしたり。一皿で何度も楽しめるスイーツです。
ランチならお食事メニューとセットにすれば380円で食べられますので、満腹ランチを楽しみたいときにおすすめです。
「四歩」で癒しをチャージ
実家のような安心感と、古い蔵を覗いているようなワクワク感、そして良質なアイテムと出合えた幸福感も味わえて、何度も来たくなるお店でした。日々の生活でホッと一息つきたくなったら、ぜひ「四歩」で癒しをチャージしてみてください。
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吉祥寺 四歩
- 営業時間
- 11:30~20:00
- 定休日
- なし
- HPなど
- https://www.sippo-4.com/
- 電話
- 0422-26-7414
- 住所
- 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-18-25 Google Mapで見る