ハイセンスなフラワーと野菜たっぷりサンドが人気!地元に愛されるお花屋さん・東中野「On Flowers」
-
-
中野区
グルメ
-
地元・東中野で長く愛されているお花屋さん「On Flowers」が、4月10日にリニューアルオープン。カフェを併設してますます魅力的になった同店は、美しい花々と気さくで朗らかな店主の愛があふれる温かなお店でした。
開放的なカフェ併設のお花屋さん
「On Flowers」は東中野の西口を出た目の前の山手通りを左へ向かって歩いて3分ほど。緑に囲まれた明るいグレーの店先が見えてきます。
今年の4月10日にリニューアルオープン。カフェを併設し、新しい形のお花屋さんになりました。
「もともとのお店は今回リニューアルオープンしたお店の4軒隣りにありました。大学生のときに母とともにお店を始めました。今年から母が熱海に移住することになり、今は私が東中野のお店を1人で継いでいます」とオーナーの橋本藍さん。3人のお子さんの子育てをしながら、お店を切り盛りしています。
今回のリニューアルオープンも、橋本さん発案で始めたのだそう。
「きっかけは昨年末に行ったクリスマスマーケットでした。当時空いていた今のお店の場所を使って、地元のお店に声をかけてイベントを行ったところ、たくさんのお客さまに喜んでいただけました。それが楽しくて、こんなお店を作りたいなと考えて、思い切ってリニューアルに踏み切りました」
大学生のときに音楽イベントの開催を手掛けていたこともあり、手ごたえを感じた橋本さん。地元のつながりをもっと活かしていきたいという思いもあり、地元のお店のメニューを取り入れたカフェを併設しました。
今回のリニューアルに当たり、お店の造りにもこだわったそう。
「以前のお店は入り口が狭く、初めてだと恐る恐る入られるお客さまも。新しいお店の入り口は開放的にしました」
たしかに、通りからお店を覗くとカフェのカウンターやテーブルが見えながらも、奥にあるたくさんの花々も目に飛び込んできて、お花屋さんとしての存在感がしっかり伝わる構造になっています。
このデザインは、今回のリニューアルを手がけた、同じ東中野にある建築設計事務所「ブルースタジオ」の提案なのだそう。
木やドライフラワーなどナチュラルな素材を活かしつつ、お花屋さんの華やかさもしっかり感じられるデザインになっています。
店主自ら厳選した個性的な季節の花々
店内では鉢植えの草花や切り花、枝などを販売しています。
お店の外にはたくさんの鉢植えの草花が陳列されていて、お店を華やかに彩ります。
シンボルツリーになるオリーブ(1万円~1万5千円)などのお庭に植える木の苗や、スイートバジル(300円)やローズマリー(1200円)など、料理にも使いやすいお手頃なハーブ系の鉢植えも。摘みたては香りもいいので、家で育てれば料理のクオリティがグッと上がりそうです。
切り花も季節の花がそろっています。1本からでも購入が可能です。
「週に2~3日、早朝から市場に出向いて状態の良いものを仕入れています。今の季節はシャクヤク(400円/本)がオススメ。仕入れるお花の共通点としては、比較的落ち着いたニュアンスカラーのものが多いかもしれませんね」と橋本さんが言うように、濃いめのピンクやパープル系などスモーキーな大人の色味が特徴的。個性的な美しさを放つ花が目を引きます。
季節のお花で作るブーケは3500円から。注文はオーダーメイドで、予算やイメージなどからオリジナルのブーケを仕上げます。急に必要な場合などは店内のお花でも作れますが、インターネットや電話での事前注文も受け付けています。
「お店で置いているお花でももちろんブーケは作れますが、1週間前までにご注文いただければ仕入れからじっくりお花を選ぶことができるので、ベストな状態で仕上げることができます」(橋本さん)
早めの注文ならデザインに広がりができることはもちろん、新鮮なお花でブーケが作れるので長持ちするのだそう。とっておきのプレゼントなどの場合は、1週間前までに注文することをオススメします!
今回、カフェが併設したことで、今までお花を買い慣れていなかったお客さんたちにも、「気軽にお花を買えるようになった」と言われるようになったそう。
「よりお花を身近に感じていただけているようで、嬉しいです。やはりお花をデイリーに取り入れていただくと、生活が華やかになりますよね。ぜひカフェでお茶をしながらお花のある環境を楽しんでいただけたらと思います」と橋本さん。
中にはふらりと奥さんにお花を買っていかれる男性もいるのだとか。日々の忙しい毎日の中、花に囲まれた同店のランチは、改めてお花の持つ魅力に気付かされるのかもしれません。
オリジナルのサンドと地元のお店を取り入れたメニュー
カフェメニューで人気なのは、野菜がたっぷり入ったサンドイッチ。ランチセットにすると、ドリンクとデザートがついて1000円です(アルコールは+200円)。
「サンドは基本、季節によって内容が変わります(一部定番メニューもあり)。野菜をたっぷり食べていただきたいと思い、スタッフと一緒に試行錯誤しながら作っています」と橋本さん。
カフェのスタッフは橋本さんの古くからの知り合いですが、実は業界のエキスパートたち。どのメニューも、プロが考え抜いたこだわりのサンドイッチなのです。
今回いただいたサンドイッチは、定番メニューの「パクチー香るスパイシーカレーサンド」(単品600円)。断面で見てもレタスやパクチー、ニンジンがぎっしり詰まっていて、本当に野菜たっぷりです。
食べた瞬間、ザクザクッとした野菜の小気味いい音! そのあとにカレーとパクチーの香りがふんわりと鼻に抜け、オリエンタルな味わいです。
カレーはスパイスがきいていますが、辛さよりも香りが引き立つ印象。卵がマイルドにさせてくれるので、食べやすく感じます。
軽く焼いたパンはしっとりもっちりで、密度は濃いめ。食べごたえありますが、ちょうどよい甘みが食材を引き立てています。
野菜の割合が高くてヘルシーですが、かなりボリュームがあるのでお腹は大満足でした。
セットのデザートは「ホシノ天然酵母のスコーン(くるみ)」(単品350円)。東中野にある「食のアトリエ・スパロウ」の手作りスコーンで、「On Flowers」のスイーツはすべてこちらから仕入れているのだとか。
「甘すぎず、素材の味が感じられるシンプルなお菓子が好きで、“食のアトリエ・スパロウ”さんのスイーツはずっと前からお気に入りでした。クリスマスマーケットでもこちらのお店とスタンプラリーをさせてもらったこともあり、今回カフェメニューとして置かせていただいています」(橋本さん)
素朴な味わいで、生地はしっとり。ザクザクとしたくるみの食感も楽しい一品です。
さらにコーヒーも地元・東中野にある「ITSUKI Coffee Roastery」の豆を使用。すっきりとしながらも酸味をおさえた爽やかなコーヒーは、橋本さん自身も含めてファンも多いのだとか。ミルクを入れてもおいしく飲めるよう、バランスを整えるなど、橋本さんのアイディアを取り入れたオリジナルのブレンドコーヒーです。
こちらは新作として登場予定の「鳥の照り焼きと卵」のサンド(600円)。甘みのある照り焼きチキンと濃厚な卵、そして甘酸っぱいキュウリやレタス、ニンジンが爽やかで、絶妙なバランスです。
サンドイッチは週替わりとのこと。その時期の新作は、都度SNSで要チェックです!
まとめ
お店にいる間にも地元のお客さんがひっきりなしに訪れていました。お花を買いながら橋本さんと会話を楽しまれている様子を見ていると、心底地元の方々に愛されているお店なのだなと実感。
橋本さんの明るい雰囲気も楽しく、身も心も元気になれるお店でした。ランチタイムに制限がないのも嬉しいところ。遅い時間にランチをするときはぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?(ただしサンドの売り切れにはご注意ください!)
東中野 On Flowers(オン フラワーズ)
- 営業時間
- 火~土曜日/11:00~17:00
- 定休日
- 日・月曜日
- HPなど
- http://www.onflowers.jp/
- 電話
- 03-3227-2877
- https://www.instagram.com/onflowers1//
- 住所
- 東京都中野区東中野1-32-6 大瀧ビル1階 Google Mapで見る