江戸前寿司が進化⁈吉祥寺にニュースタイルの寿司屋「鮨 富かわ」がオープン!
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吉祥寺
グルメ
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ニュースタイルの江戸前寿司が食べられる「鮨 富かわ」が、2023年7月15日、吉祥寺駅すぐの末広通り入り口にオープンしました。
おまかせコース全20品の寿司のクオリティもさながら、ミシュラン11年連続受賞のレジェンドの愛弟子である大将のフレンドリーさも魅力の唯一無二のお寿司屋さんです!
吉祥寺駅南口(公園口)からすぐ!「鮨 富かわ」へのアクセス
「鮨 富かわ」は、吉祥寺駅の南口(公園口)から出て、角に「ヤマダデンキ LABI吉祥寺」がある末広通り入り口のすぐ右側にあるオリエンタルビル2階にあります。
駅を出て、信号を一つ渡るだけの近さがいいですね!
2階への階段を上がったらすぐ
薬局やラーメン店、英会話スクールなどが入った雑居ビルの2階にあり、「鮨 富かわ」の上品な看板はほぼ目立たず、知らなければわからないかもしれません。
隠れ家のような感じで、なんだかワクワクします。
エレベーターもありますが、2階までの階段を少し上がるとすぐに、重厚かつナチュラル感のある「鮨 富かわ」のロゴと扉が見えてきます。
「鮨 富かわ」の店内の雰囲気
重厚な木のドアをあけると、急に金箔銀箔(きんぱくぎんぱく)を張ったような壁が現れて、その明るさとモダンさにびっくり!
奥のカウンター席までは、細い通路で続いています。
カウンター席は8席
「つけ場」とも呼ばれる職人さんが寿司を握る場所の片側を囲むように、すっきりとした木のL字カウンターがあり、席数は8つあります。
奥側の丸みを帯びた格子が奥行きを感じさせる黒の壁と、明るい木のカウンターのコントラストが印象的です。
テーブル席の個室があるとのことでしたが、この部屋からはどこにあるのかわかりませんでした。
「鮨 富かわ」の大将は、大村亮太さん
大将の大村亮太さん(写真左)は、オランダにある「ホテルオークラ・アムステルダム」で、日本食普及親善大使のミシュラン11年連続受賞のレジェンドでもある富川氏の元で、20歳から修行の後、26歳で日本に帰国、銀座や静岡の和食屋、居酒屋にてさらに経験を積んだそう。
「鮨 富かわ」は、オランダ時代に一緒に働いていた仲間と初めて独立してオープンするお店です。
海外での経験とレジェンドの指導を受け継いだ技と知識で、ほかには真似できない、お客さんに五感で感じてもらえるような革新的な寿司と料理を提案しています。
「鮨 富かわ」のドリンクメニュー
ドリンクは、お寿司に合いそうなものばかりで、各ジャンル厳選したラインナップです。
ソフトドリンクなら、冷たい煎茶もおすすめ
キンキンに冷えた美しいライトグリーンの静岡煎茶。
後味のうまみとキレがすばらしい煎茶は、食前にも食中にも口がさっぱりとして大正解でした。
この日はアルコールが飲めなかったので、途中でアランミリアメルロー種 赤グレープジュースを追加注文。
ワインに使われる品種でつくられた、ブドウのおいしさがぎっしり詰まったブドウジュースでした。
【旬の握りとおつまみ】おまかせコース 9,900円(税込)
「鮨 富かわ」のメニューは、おまかせコースのみ。
毎朝豊洲に自らの足で出向き厳選した新鮮な魚と、各地から取り寄せた四季折々の旬の食材がふんだんに使われた、にぎり11品、おつまみ7品、留椀(とめわん)1品、デザート1品の計20品と盛りだくさんです。
「鮨 富かわ」のガリ
「ガリです」と出されたのが、これ。
パプリカ、カブ、キュウリ、ショウガなどの野菜が全てキューブ状に切られていて、ショウガ以外の野菜でも、食べるとしっかりガリの風味がしておいしい!
おかわりをする方も多いというオリジナルのガリは、まずはショウガをガリとして漬けて、ほかの野菜はそれぞれピクルスのように漬けて、それを最後にあわせるという手間がかかるもの。
これだけでおつまみにもなるほど、お寿司の合間のお口直しにだけにしておくのがもったいないぐらいのガリです。
千葉県勝浦のカツオの漬け
大ぶりの千葉県勝浦のカツオの漬けと、添えてあるのは焼きナスです。
濃厚な黄身醤油(きみしょうゆ)が、カツオに合います。
蒸し牡蠣
牡蠣(かき)を日本酒と最低限の調味料で蒸して、そのひだを取り外してたたいたものがのっています。
日本酒のいい香りがほんのりして、牡蠣の上品なうまみと、部位による味わいの違いも楽しめます。
お寿司屋でパン⁈あんぱん
ふわふわの生クリーム食パンの上に、オレンジで炊いたあん肝をのせた、お寿司屋さんとしてはニュースタイルのおつまみ。
パンにもバターを塗ってあり、あん肝と相まって濃厚な味わいですが、隠し味で使われているユズなどのカンキツ類のさわやかさで、思ったよりさっぱり食べられる印象深い味です。
北海道産のアオリイカ
今回のコースで、印象に残るお寿司のひとつがこれ。
ダイコンの鬼おろしのような白い何かをスプーンですくって握っているなぁと見ていたら、「アオリイカです」と出てきてびっくり!
アオリイカは身の中の方にうまみがあるので、細かく身をたたくことで、甘みやうまみがより感じられるねっとりとした味わいになるそう。
すだちと塩でさっぱりと食べられます。
和歌山県の本マグロの中トロ
本マグロは、薄く切った切り身の2枚のせ。
「鮨 富かわ」の寿司には、基本的に煮切り醤油が引かれているので、そのまま何も付けずに食べます。
薄切りにすることによって、口の中で脂やうまみの広がり方がかなり違い、よりしっかりと本マグロのおいしさを味わえました。
職人の技で薄切りされていく美しい中トロを見ているだけでも、心が躍りますね♪
大将の大村さんとの会話も楽しい「鮨 富かわ」のカウンター席
集中して職人技を繰り出す大村さんの手元を見ながら食事ができるのも、カウンター席の良さ。
大村さんが気さくにおいしさのコツや工程を話してくれるので、お寿司の感想や気になったことを気軽に話しかけられる和やかな雰囲気があるのも「鮨 富かわ」の特徴です。
島根のカマスの棒寿司
カマスのあぶり棒寿司は、カマスの身の厚さにびっくりし、焼きと生の食感と味の違いも堪能できます。
繊細なカマスの味わいに、挟まれた大葉とミョウガがさっぱりといいアクセント。
ガスバーナーの先端には、遠赤外線の炭火のカセットが付いていて、バーナー臭さがお寿司につかないのも技ありです。
ホッキ貝のコンフィ 酒盗和え
ホッキ貝を米の油でコンフィにして、酒盗和えにしたもの。
うまみが詰まったコンフィの油に絡まったホッキ貝はびっくりするほどやわらかく、酒盗の塩気と相まって絶品の珍味です。
このときはお酒が飲めなかったのですが、絶対に日本酒と合う…。
また必ず食べたい!と思うほどの、ほかにはないおつまみです。
キンメダイの梅あんがけ
蒸されたキンメダイに、ブランド梅をつかったあんがかかっています。
始めはとても繊細な味がして、その後、金目の下からなめらかなゴーダチーズが出てきて、一気に味に奥行きが出ます。
ゴーダチーズと和食がこんなに合うとは知りませんでした。
アイディアも味のバランスもさすがです!
千葉のコチ
歯ごたえが良く、上品な味わいのコチのにぎり。
からすみのパウダーを間にはさんであるので、あっさりしたコチにグッとうまみが足される感じがします。
アワビの肝煮のにぎり
ゴロゴロと角切りされたアワビの身と、アワビの肝とご飯を混ぜたものとが一緒に握ってあり、口に入れた途端に磯の香りがブワっと鼻に抜けます。
コース全体を通して、素材本来のおいしさが感じられる最小限の味付けなのが特徴的。
この握りもシンプルでいて、臭みがないのがすばらしいと思いました。
富山のアジ
軽く酢で〆てあるさっぱりしたアジの上に、ネギとショウガをすりつぶした薬味がのっています。
すりつぶしたネギは、食べたときに辛みが出て、味のうまみを引き立てます。
マグロの赤身の漬け
ネタがかなり大きく厚いマグロの赤身で、迫力があります。
大きなネタですが、歯切れが良くなるように細かく包丁を入れているので、口の中ではらはらとほどけていく感じが、またおいしい!
マグロの赤身の塊りの周りに少し火を通して、うまみを閉じ込め、それから漬けにするとゆっくり味が入っていくそう。
稚鮎の塩やき 春菊のサラダ添え
生海苔(のり)と生の春菊が和えてあるサラダの上に、やわらかく丁寧に塩焼きされたアユがのっているおつまみです。
身も肝もジューシーに食べられるように、火が入り過ぎないようにていねいに焼かれていて、食べたことのない食感と味わいでした。
ノドグロの蒸し寿司
笹にくるまれて蒸された、ノドグロのお寿司。
串を抜いて笹を開くと、上品な香りと共に、厚切りのノドグロがのった熱々の蒸し寿司が出てきます。
ジューシーでふわふわなノドグロの切り身と、うまみが染み込んだご飯が絶品!
マグロッシーニ
このコースのメインディッシュです!
牛ヒレ肉にフォアグラのソテーをのせ、上から削ったトリュフを散らすリッチな料理を、マグロで考案したという「マグロッシーニ」。
フォアグラをペースト状にしたものをご飯に混ぜたフォアグラライスの上に、マグロのたたきをのせて、その上に降りかかるのは、トリュフと金粉!!
これを海苔にのせて、一口でパクリ!
大村さんの提案するニュースタイルの寿司、というのが思いっきり感じられる一品で、口の中で海苔、フォアグラ、マグロ、トリュフが溶け合い、目をつむってうなってしまうほどのおいしさでした♪
あー、もっと食べたい…。
熊本の車エビ
さっと火を通した半生の車エビは、さっぱりとしながらもかめばかむほど、甘さとうまみが出てきます。
インパクトのあるにぎりの後に、このネタを持ってくるのが憎いですよね。私の中ではベストな流れでした。
穴子ンたま(あなごんたま)
「マグロッシーニ」に続く、目玉の一品「穴子ンたま(あなごんたま)」です!
まるでアナコンダがトグロを巻くように見える料理。
小さなシャリに、形を保つギリギリのところまで蒸したやわらかい穴子を巻いて、真ん中に生のうずらの卵がのせてあります。
穴子はただやわらかいだけではなく、しっかりとした身の食感もあり、品のある味付けで本当においしい♪
ここまで品数を食べてきたのに、まだ食欲が止まらないのが不思議なぐらいですが、この穴子で一気に満足度が上がります。
稲荷巻き
なんともかわいらしい五色ゴマがふられた小さな稲荷寿司。
甘めの味付けのふわふわの揚げの中のごはんに、歯ごたえの良いシャキシャキキュウリが入っていて、さっぱり食べられます。
留椀
小さく上品なお椀に入った、魚のおだしでとったおすまし。
さっぱりとしたお魚のうまみだけで、調味料が感じられないぐらいの味付けが最高です。
デザート
デザートは、豆乳のパンナコッタとカットフルーツです。
豆乳のパンナコッタは甘いけど、なんだか塩味が感じられる…と思って、大村さんに聞いてみると、上にかかっている黒蜜にしっかり塩気を効かせていて、イメージは塩キャラメルとのこと。
最後まで、大満足のコースでした!
若い世代にも気軽においしい寿司を食べてもらいたい
「都心などの本格的な寿司は敷居が高く、雰囲気的にも金額的にも来店したことのない若い世代や、今までいろいろなお食事やお寿司を楽しんでこられた40代以上の方々にも、気軽に来店できる雰囲気、そしてニュースタイルな江戸前のお寿司を楽しんでいただける空間を目指しています」
と大村さん。
江戸前寿司の技を使いながら、オリジナルスタイルを入れていく大村さんの料理やお寿司が、この価格でたっぷり20品目も味わえるのはすばらしいの一言です。
「鮨 富かわ」のニュースタイル寿司は予約必須!
こんなすごいお寿司屋さんがあるなんて思えないような、雑居ビルの2階にある「鮨 富かわ」は、知る人ぞ知る名店になること間違いなし。
「鮨 富かわ」の一度食べたら忘れられない進化系寿司や真っ向勝負の江戸前寿司は、普通の寿司じゃ物足りない人にも本当におすすめです!
お店は完全予約制なので、必ず事前に予約を取って行ってくださいね。
鮨 富かわ
- 電話
- 0422-24-7288
- 営業時間
- 火~金/17:00~21:30
土日祝日/12:00~14:30、17:00~21:30 - 定休日
- 月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日が休み)
- HPなど
- https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13285292/
- 住所
- 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-2-3 オリエンタルビル2F Google Mapで見る