
旨辛な刺激が食欲をそそる! 吉祥寺「中國菜 四川雲蓉」の「陳麻婆豆腐」
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原宿「龍の子」、麻布十番「中國菜 老四川 飄香」など中国料理の名店や有名ホテルで修業を重ねてきたシェフが吉祥寺にお店をオープン。ピリリとした痺れと豆板醤の辛さが絶妙な麻婆豆腐を食べに行ってきました。
昨年12月にオープンし、早くも話題の実力派四川料理店
東急百貨店吉祥寺店を超えた大正通りで創業80年続く印章店「青雲堂」。その右手の壁にある青雲堂と同じ書体で「雲蓉」と書かれた看板が目印です。
右側のドアから店内に入ります。落ち着いたトーンでまとめられた店内や、石の壁面がスタイリッシュ。
テーブル席の照明は、なんと鳥籠のペンダントライト! モダンチャイニーズな雰囲気がとってもオシャレです。
4人掛けのテーブル席が1つ、2人掛けのテーブル席が4つの12席の落ち着いた空間。これがランチタイムになるとあっという間に満席になってしまいます。
それでは、ランチメニューをチェック。
週替わりメニュー「雲蓉特製 汁あり担々麺」(1404円)も気になりますが、オープン以来、今ではリピーター客多数という「陳麻婆豆腐」(1728円)を注文しました。「辛さ」や「痺れ」を調整できるのも魅力。辛さの調整は一般的ですが、痺れの調整は初めて聞きました。痺れは辛さとは違う味覚なんですね。さすが本格四川料理店です。
まずは、日替わりの前菜2種盛りと四川漬け物が登場です。
キャプション:四川漬け物(写真上)、クラゲの赤酢漬けとアボカドの甘酢漬け(写真左)、鶏肉の四川式ごまソース(写真右)
「鶏肉の四川式ごまソース」は18種類のスパイスを利かせたラー油と芝麻醤のタレがやわらかい鶏肉とよくからんだ一品。
「四川漬け物は、三鷹市の農家さんから直接仕入れているので新鮮。パリッとした食感が楽しめます」と店主の北村さん。紹興酒などで漬けた大根に山椒の痺れが癖になるおいしさです。
いよいよ、陳麻婆豆腐がやってきました!
真っ赤でいかにもからそうな見た目をしていますが、ひと口食べると花椒がふわっと香り、あとから刺激と辛さが追いかけてきます。ただ辛いだけではなく、牛肉のひき肉やしょうゆ豆のうまみをしっかりと感じることができて良いバランスです。
少しかための豆腐も存在感があって、麻婆餡に負けていません。1丁入っているのでボリューム満点です。ご飯もかために炊いているので一緒に食べるとなおおいしい! 本場の四川の味と、日本人に好まれる味のおいしいところがつまった究極の麻婆豆腐です!
「1年に1,2回ほど、四川省へ唐辛子や花椒を買いつけに行きます。その唐辛子から作る豆板醤でも、1年物、3年物とミックスして複雑な味わいにしています。塩を使わずに豆板醤だけの塩分だけで陳麻婆豆腐は作るんですよ」と北村さん。唐辛子は石臼で挽いているそう。手間ひまかけた料理にしっかり心を掴まれました。ちなみにご飯はおかわり無料とお得。たくさん食べたい人にはうれしいサービスです。
父と師匠の思いを継ぐ店名「雲蓉」
さまざまなお店で腕を研さんしてきた北村さん。さらに、四川省成都でも2年間修業をしていたなかで、妻の黄さんと出会って結婚。夫婦で昨年12月にお店をオープンしました。
お店の名前の「雲蓉(ユンロン)」にどんな意味があるのか北村さんに聞きました。
「ユンは雲という意味です。となりの印章店青雲堂は父のお店。創業80年、3代続いています。私は料理の道に進んでいますのでお店を継げませんが、“思い”は継げると考えて青雲堂の雲の字をもらいました。ロン(蓉)は四川の成都の略字で古くから使用していた字です。また、四川省成都で修業していたお店の名前が「芙蓉凰(フーロンファン)」という名前で、中国の師匠の思いも継いでいます」と北村さん。
まとめ
本場四川でも修業をした店主とそれを支える奥さんが切り盛りする本格派と評判のお店でした。辛さと痺れが調節できるので、辛いものが好きな人は「鬼辛」にチャレンジを。四川の人も驚く辛さだそうですよ。吉祥寺で本場四川の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

中國菜 四川雲蓉の(ユンロン)
- 営業時間
- 11:30~14:30、18:00~22:00
- 定休日
- 月・火曜日
- HPなど
- https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13229797/
- 電話
- 0422-27-5988
- 住所
- 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-1 青雲堂右側 Google Mapで見る