昭和54年創業の吉祥寺の王道喫茶店「くぐつ草」|洞窟のような店内はまさに隠れ家
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吉祥寺
グルメ
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喫茶店好きなら知らない人はいないであろう、吉祥寺の名店「くぐつ草」。
階段を下りた先にはまるで洞窟の中に迷い込んだかのような落ち着いた空間と、地上からの木漏れ日が隠れ家的雰囲気をかもしだしています。それにしても喫茶店のカレーはどうしてこんなにもおいしいのだろう?
「くぐつ草」へのアクセス
吉祥寺北口徒歩約5分。ダイヤ街をひたすら直進して「衣料品ディスカウントマーブル」の隣、操り人形が踊っているようなモチーフの黒い重厚な看板が目印の「くぐつ草」。
COFFEE HAILと看板にはあるが、パッと見た印象はbarを連想させます。
階段を降りると、そこには吉祥寺の商店街にいたことを瞬時に忘れさせてくれる店内で、喫茶店特有の薄暗い照明。店内奥には植物の緑に地上からの木漏れ日が差し込み、それがなおさらアングラで隠れ家感を増長させています。
「くぐつ草」の店内
座席数は、カウンターを含む54席ほどあります。お店に到着した12時20分ごろには、テーブル席にも余裕がありましたが、そこから10分程度であっという間に満席に。
食数限定のオムカレーセットは、12時40分前には売り切れていました。ランチに行くときは早めに行ったほうが良さそうです。
入口の細い階段と全席喫煙可ということもあり、ファミリー向きではないですがおひとり様や近くの会社員、ゆっくり読書をしたい方にとても人気があり、地下という立地にも関わらず、40年以上も吉祥寺の地に根付き歴史を刻んでいます。
「くぐつ草」のメニュー
「くぐつ草」の値段設定は、一般的なカフェよりも少し高めではありますが、喫茶店好きとしてはむしろ安心といいますか、期待値が上がります。
また、メニューの品数も多くアルコールやおつまみもあるので、どんな時間帯でも利用できるのがいいですね。なんとテイクアウトまであり、満席でもあの味を楽しむことができます。
「くぐつ草」の期間限定メニュー
最初に訪れたときは冬だったので、冬季限定の商品がありました。
「ココアのパンプディングとラム酒のココア」。
ラム酒のココアは、ラム酒が別添えで自分の好みで調節できます。
これがまた濃厚でココアというよりはホットチョコレート。ラム酒がかなりしっかり効いていて、飲んですぐに体が温まります。お酒が弱い方は酔ってしまうかも?
運ばれてきて見た目のインパクトに驚いたのが「ココアのパンプディング」。茶色い!!むしろ黒い⁈パンプディングのイメージが頭の中に強かったのでビックリです。
食べると溶けるようにやわらかく、しっかりとした甘みにベリーの酸味がよく合って、夕方のデザートにはピッタリ。
「くぐつ草」のカプチーノ
まずはカプチーノは、シナモンパウダーにシナモンスティックが浮かび、生クリームの上にオレンジの皮と乗せて、味の変化と香りがとても良くて落ち着きます。生クリームの甘みで、砂糖を入れなくても十分飲めます。
「くぐつ草」のサラダ
具だくさんのサラダにはスモークチーズ・ゆで卵・トマト・キュウリ・レタス・厚めのハム。
串に刺さったオリーブ・サラミ、器に飾られたオレンジ。ドレッシングはフレンチベースのさっぱりタイプで、添えられた塩コショウはお好みでどうぞ。
レタスが細かく刻まれていたので、フォーク一本では少し食べずらい印象があります。味の強いものもあるのでおつまみとしても良さそうです。
ランチのカレーセットはとてもよく煮込まれていて、ルーそのものが味わい深い。
お肉も柔らかくて食が進みます。それでいてスパイスが効いているのでまさに王道の喫茶店カレー。こちらはルーのみかライス付きでテイクアウトもできます。
来店するお客さんの大半が、このカレーを頼む人気ぶりがわかります。一度食べたらまた食べたくなる味です。
時間を忘れて空間に浸れる「くぐつ草」
多様なお店が混在する吉祥寺で、昭和54年からお店を営み、多くのファンを魅了する「くぐつ草」。喫茶店ファンも、一人ではなかなか1歩踏み出せない方も、ぜひ一度訪れてほしい場所です。
入り込んだ時のドキドキと、座ったあとの包み込まれるような安心感と圧倒的な居心地の良さ。昨今減りつつある営業時間の長い喫茶店というのも嬉しいですね。今度訪れるときは、お気に入りの本を片手にのんびりとその空間に浸りたいと思います。
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COFFEE HAIL くぐつ草
- 電話
- 0422-21-8473
- 営業時間
- 10:00~22:00
- 定休日
- 年中無休
- URL
- http://www.kugutsusou.info/
- 住所
- 武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 島田ビル地下1階 Google Mapで見る